デザイヤミーリングキット取扱説明

デザイヤにハンドル送りによるミーリング(削りだし)機能を追加します。
樹脂タップや硬い座の交換が楽になります。
また、かぶせや筒状の先角を削れるようになったため、今まで大変だった先角をデザイヤで削り出せるようになりました。
あくまでも削り出しが出来るようになっただけです。
ネジ形状の先角のネジ切りなどはタップやダイスが別途必要となります。
かぶせタイプの先角の空気穴も同様に別途工具が必要です。
先角交換はシャフトや先角の形状や状態を把握し接着材の選定が行える等のノウハウが必要です。
残念ながら弊社からアドバイスできる情報等は上記以外に有りません。
あくまでも、自己責任での作業となります事をご承知おきください。

注意事項

細心のご注意を!

大切なシャフトです。
十分注意し一度に加工したりしないで複数回に分けて、少しずつ加工してください。
ミーリングキットを使用して起きたいかなる損害も補償の対象外となります。
ご承知おきください。

削りカス・切り子

回転方向にもよりますが激しく飛び散ります。
近くに掃除機を用意しておいた方が良いです。

サイズと重量

元々コンパクトなデザイヤですがこのオプションキット装着するとを全体的にサイズアップします。
長さで230mm近く、幅で130mm、高さで30mmアップの大きさとなります。
重量も上がりますので作業机などに固定する事をお勧めします。
ユーザーからの情報では板に本体をビス止めし板ごと移動すると便利なようです。

回転方向

デザイヤ側のモーターでシャフトを回転させ、ミーリングキット側でエンドミルを回転させます。
市販の刃には決められた回転方向があります。

エンドミルは右回転 (刃を下、チャックを上に見た時)
シャフトも右回転(タップを下、ジョイントを上に見た時)
※タップを上で見ると左回転ですね。説明が難しい。

刃と削る対象物がお互いにぶつかり合うようにセッティングしてください。
所謂、専門用語でいうところのアップカットに近い状況を作ります。

シャフトを左回転で使用しますとダウンカットに近い状況を作り出せるように設計しました。
※削り量が少なくなる傾向にあるので回転を上げて仕上げ等に使用する事も出来ます

ミーリングキットのモーターは最大で毎分9000回転程度まで回ります。
加工の回転数は6000回転から8000回転程度が適していると思いますが素材によって調整しご使用ください。

エンドミルについて

刃 は6mm軸径の50mm長、ピン角を設計基準とし採用しました。
1本は評価用となりますが付属します。
長さが短い物では長い先角(1インチ)の加工が難しくなります。
逆に長いものではシャフトを取り外す際、エンドミル自体も取り外す必要が出てきますので50mm長が最適です。
刃の交換時には価格や送料等の関係上アマゾン等で購入する事をお勧めします。
シャンク同径タイプ で 50mm長 で ピン角が好ましいです。
検索ワードには下記をご参考下さい。
スクエア エンドミル 6mm軸 50L

付属の6φコレット(左)と ホルダー(右)
刃の取り外しには危険な為、エンドミルごとホルダーを取り外して行います。
取付時も同様にコレットにエンドミルを差し込みホルダーをミーリングチャックに締め付けてください。

シャフト修正君について

デザイヤオプションシャフト修正君とミーリングキットの同時使用はできません。
修正君をご使用になる際はミーリングキットを外す必要があります。
送り機構部から取り外してご利用ください。
もしくは、修正君用の専用架台をご利用下さい。

取付手順

デザイヤ本体は組みあがってからの手順となります。
※分割状態が好ましいです

まずはデザイヤドライバー側をこの状態に組み立てます
移動式ドライバーの場合はこのくらい開けておきます

※一部ジョイントパーツがVer3.0から更新されてます

裏側へ土台を組付けます
ブラケットも裏側へ取り付けてください
作業台などに固定するなら、先に固定ブラケットを組み込んでおきます
プラッチック製の蓋はまだです

ジョイント付近をこの状態にします
ネジは緩めておきます

※Ver3.0からは1個のジョイントパーツで対応できるようになりました

続いて
ミーリングキット側です
デザイヤ本体の架台を載せて位置決めをします
50mmくらい開けておくと便利です

各ローラーや刃台などの取り外しを行う場合、50mm開けておけば取り外しが容易です

いよいよこの形にします

Ver3.0からのジョイント部です
下側のプレートと一体化し強度を上げました

ローラなどがスムーズに引っ掛かりなく移動するかどうか確認してください

つないでからは難しいかもしれませんが一旦打ち込むと変更したい時、取るのが大変です

位置確定なのであれば、先に打ち込んでしまっても問題ありません。
その際、本体は分割状態でもいいかもしれません。
※打ち込まなくても性能差はありませんが騒音の差は生じます

位置決めは慎重に!

ゴムハンマーや木槌で打ち込むか、
当て板を当てて軽く均等に打ち込んでください

プラッチックなので強くたたくと割れます

全体を確認しOKなのであれば、プラスドライバーで増し締めをしてください

コントローラはお好きな位置に!

スイッチに削りカスが入り込み接触不良を起こしますので
コントローラには削りカスがかからないようにしてください

本体の接合が完了したら可能であればビス止めしてください

ミーリングキット取付手順動画 ※Ver3.0からジョイントパーツの一部が更新されてます

その1 ミーリングキット土台取り付け
その2 デザイヤドライバー側の土台組み立て
その3 ミーリンクキットと本体の合体
その4 ドライバーと土台の合体
その5 合体して完成

その6 デザイヤドライバー移動方法

所謂書面での取扱説明書は発行しておりません。
組み立て手順は動画が一番わかりやすいと思います。
ご了承ください。

ミーリングキット動作参考動画

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