タッププレス トリトン 取扱説明

タッププレス トリトン 取扱説明

フルオプションセットに付属している特製シムをシリンダーにセットし、プレス具合を微調整できます。

タップを入れて隙間にシムを入れていき、隙間がなくなったら
潰したい分のシムを抜き取り、プレスします。
1時間程度放置したらつぶれ具合を確認し更に抜き取りを繰り返し、目標の硬さ・厚さに調整できるよう設計しました。

セット内容 内訳

  • Cチャンネル 2個
  • プレスプレート 2枚
  • ジャッキ押さえブラケット 1個
  • シリンダーセンター出しプレート 1枚
  • 支柱 M20ボルト 2本
  • M20ナット 10個
  • M20ワッシャー 10枚
  • 専用工具2種 各1本

専用オプション

オプションA

  • プレスシリンダー シリンダー本体1個 平型オス2個 R型オス1個

オプションB

  • 調整シムセット 2mm2枚 1mm2枚 0.5mm2枚 0.3mm2枚

オプションC

  • 床保護マット 1枚 ※キズ完全に防げるわけではございません

オイルジャッキ選定

最低位(ジャッキが縮んだ状態)は150~200mm程度と範囲が広いです
幅と奥行きが問題でモノタロウのジャッキでギリギリサイズとなっております
実測寸法は奥行き93mm×幅102mmです

  • モノタロウ ボトルジャッキ油圧式4トン 2190円(税別)※設計基準
  • エマーソン EM-513 2494円(amazon)※注1
  • メルテック FA-71 4422円(amazon)※注1
  • 大橋産業 (BAL) No.1363 2482円(amazon)※注1
  • マサダ製作所 MN-4 8490円(モノタロウ) 8490円 ※注1

※注1
ジャッキのサイズは近いのですがメーカーによっては受金の直径サイズがまちまちです。
標準のジャッキ押さえブラケットの穴径は29mmですそれ以下でないとジャッキ押さえが使用できません。
特注で製作する事も可能です。
ご注文前にご相談ください。

保管時の注意点

ロッドは下げ、加減厚つまみは軽く閉めてください。
高所に保管するのは重量が有る為危険です。
なるべく錆びないようにメッキを施しておりますが高湿環境時には錆が発生する可能性があります。

組み立て手順

手袋を着用する事をお勧めします
付属工具のみで組み立ててください

ボルトにナットを1個ずつセットします

Cチャンネルに挿しこみナットとワッシャーで止めます

ボルトの頭と面一(つらいち)くらいに締め込みます(仮止め)

立ててナットを仮止めします
画像には有りませんがパイプを入れます(持ち手として追加しました)

オイルジャッキを乗せ、ジャッキの飛び出してくるロッドを中央付近に合わせます
向きについてはジャッキハンドルとつまみが操作できればどちら向きでも問題ありません

このように真横にマウントする事も可能です
むしろお勧めします

開放つまみは付属工具で開け閉めできます

穴の3個空いているジャッキ押さえブラケットを画像の様にセットします。
※穴中央にロッドが来るように
穴径は29mmです

ワッシャー・ナットをセットします
この時、中央穴とロッドに隙間が出来るように締め込んでください

※隙間が無いとジャッキ破損の原因となります

少し締めて一段階上の仮止めを行います

※ジャッキ押さえはこれ以降は締められなくなりますがキツキツに締める必要はなくジャッキが動かなければOKです

プレスプレートを1枚乗せます

シリンダーセンター出しプレートを1枚乗せます

ナットを左右に入れます
このボルトは締めません

プレスプレートを1枚乗せます

Cチャンネルを乗せます

ワッシャー・ナットを入れます

この段階で最下層、一番下のナット(見えない)を本締めしてください

このボルトは完全には締めません

プレスプレートを持ち上げておくためのボルトでCチャンネル上のボルトも同様です。

左の順番にプレートが有るか確認し
下側のCチャンネルを固定している4個のボルトを付属工具で本締めしてください
(付属工具の締め具合でOKです)
また、この時点でジャッキのロッドが穴中央に入っているか確認します
以上で完成です

使用方法

シリンダーをご用意ください
直径25ミリ以下のシリンダーで設計しております

上記以外のシリンダーの場合はシリンダーセンター出しプレートを使用しなければ使用可能です

特製シムは2mm・1mm・0.5mm
0.3mmです。
ステンレス製のH材(硬度が高い)材料を使用しています。

タップをシリンダーに入れて
上下均等になるようにシムを挟んで隙間を無くします。
その後、プレスしたい量のシムを抜き取ります

ガイドに添ってシリンダーをセットします
左右のこのボルトを下げていきシリンダーをプレートで挟んでいきます

圧力をかける前にボルトは上からこれくらいの余裕を持たせます
最上層のCチャンネル上のボルトを本締めします
付属工具の締め具合でOKです
逆にラチェットとかで力いっぱい締めますと治具の寿命が縮まります

ここから締め始められます。

エルクです
これを締めてみます

下側コマにタップを乗せます
2mmのシムをセットします

シリンダーをセットします

上側コマをまず入れてみます
隙間を確認しシムの量を決めます

このタップ場合、2mmと1mmで隙間なしでした

タップによってまちまちです

1mmを抜いて1mm分締めてみます

この隙間を無くすくらいにオイルジャッキを操作します

ジャッキ下の加減厚つまみを時計と同じ方向(右回転)に回し切ります
ジャッキハンドルの細い方で回せます
または付属の工具を使用します

シリンダーが中央にある事を確認したらジャッキハンドルをつけてプレスしていきます
力いっぱいとか要りません
ジャッキハンドルは太いのと細いのを合体させます

隙間がなくなったら、放置します
40分から1時間位でしょう

外し方はジャッキ下の加減厚つまみを左回転に回します
1回転位

プレスプレートを手で下に押すとゆっくり下がっていきます

保管時はロッドを下げて、加減厚つまみは軽く締めておいてください

軽く締まりました

続けて締めたい分だけ締めていきます
下記は市販の10トンプレス程度まで行ってみます

2回目はもう1mm少なくしてみます。
上側の2mmを抜いて1mmを入れます。

この工程をご希望の硬さに仕上がるまで繰り返し行います。

合計3回に分けて
1mm+2mm=3mm分プレスし完成しました。

このセットで考えられる不具合

ジャッキからのオイル漏れ 原因ジャッキの不具合・オイル量不足
長時間圧力を掛けっぱなしにすると起こっても不思議ではない現象です。  
ジャッキは消耗品です。
修理、もしくは交換してください。

シリンダーからタップが取れない
一気に圧力を掛けすぎたりタップ自体の膨らみが多い場合におきます。
複数回に分けてプレスした方が良いです。

ジャッキを上げて行っても圧力が得られない
ジャッキメーカーのマニュアルには加減厚つまみが完全にしまっていない。
またはエアを噛んでいる事が原因で多いとなってます。(エア抜きを行ってください)

取扱説明としては以上です。

大変心苦しいのですがこの治具を使用し起こった如何なる損害につきましても保証はできません。
すべて自己責任となります事をご承知おきください。

プレスする上でのお願い

1、折角のタップです。
慎重に複数回分けて行いましょう。

2、確かにミルクなどの液体に浸したりした方が締まります。
ですが、直ぐに変異していくためお勧めしません。

3、本物の日本製(Navigatorさんやモーリさん)の市販のタップは製作者さんが切磋琢磨、試行錯誤、不眠不休で考え抜いた製品です。
まずはそのまま、使ってみてください。

4、自分好みの硬さや質感ができたら、どうかSNSなどで自慢しまくってください。

以上です。
楽しいビリヤードライフを!

イメージモデル TRITON さん

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